hyla’s blog

はてなふっかーつ!

今日も遊ぶ

 昨日に続いて、今日はこの海岸で掘ってみた。山の近くでは、夏の台風でほとんど根が露出してしまっていたハマエンドウが、また緑の葉を伸ばし、花もちらほら咲いている。こういうのを見ると、変化の大きい海岸という環境に対し、ハマエンドウが見事に適応していることに感心する。

 そんなハマエンドウの近くの砂の表面には、こんなものがいた。これはゴミムシの幼虫だよね。いつも見るヒョウタンゴミムシの幼虫に比べて随分小さくてかわいらしい印象だけど、これもヒョウタンゴミムシなのかな?それとも、他のゴミムシか?


 砂利を掘って中にいるものを調べ始めたら、潮間帯ハネカクシとともに、たくさんのアバタハネカクシ類が採れる。そういえば、去年もこの時期アバタハネカクシはたくさんいたっけ。
 採ったバットの中を確認している時、こんなものを見た。アバタハネカクシが2匹、トビムシを取り合っている。乾いた海藻をめくると、トビムシを食べるハネカクシをしばしば見るけれど、取り合いをするのは初めて見た。彼らは、バットの中に放り込まれて慌てふためいて逃げる他の個体をよそに、延々と餌の取り合いを続けている。随分たって、ようやくトビムシが切れたら、ハネカクシはそのまま餌を抱えて逃げて行った。こんな状況でも餌を手放さないとは、餌に対する執着はものすごい。


 さらに、トビムシではなく、より小型のアバタハネカクシに噛みついた個体もみつけた。これも、逃げようとする小型のアバタハネカクシに噛みついたままうろうろして、そのうち砂利に潜っていった。アバタハネカクシ類同士で、食ったり食われたりするのは普通のことなのだろうか?それとも、バットの中に大量のハネカクシが集められたから生じた現象なのだろうか?

 
 砂利の中からは、随分減ってはきたけれど、まだハマハネカクシが出てきたし、ウミセミゾ類もたくさん採れた。それに、イソハネカクシもまだいる。それから、ペラペラハネカクシがまた入って来た。ただし、完全な波打ち際ではなく、他のハネカクシもいるところで見た。ペラペラハネカクシは、夏の暑い間砂利の中に潜って暑さを避けているのだろう。
 すると、ペラペラハネカクシの生活史はどうなっているのだろう。繁殖はいつなのだろう?ペラペラハネカクシの幼虫らしきものが見られるのは、冬。ならば、一気に数が増える11月頃に交尾・産卵して成長するんだろうか?採集中にバットの中で交尾をしてくれれば繁殖時期がわかるのだけどなあ…。 
 

 2時間ほど海岸で掘ってから、川の河口へ行った。

 
 河口ではちょうど、フクドの花が咲いていて、花の中を歩くと、強い香りがする。私はこの香りは結構好きだから、歩きながら花を摘んでは、その匂いを楽しんだ。ただし、注意しないと時々アブラムシのついているものがある。かなり匂いが強いフクドなのに、それにつく虫がいるとは思わなかった。


 潮が引いた中州には、たくさんのウミニナ類が落ちている。拾って観察してみたけれど、何をどうみれば良いのかさっぱりわからない。よく見ると、口の部分の盛り上がりや貝殻の表面の凹凸などが結構違っているのだけど、これは種が違うから?そもそも、ここにはいったい何種のウミニナ類がいるんだろう。ただし、前にここに来たとき見た、小さな貝は見つけられなかった。あれはやはり、かなりレアものっぽい気がする。もう一度採りたいなあ。


 帰る頃には、夕暮れてきて、こんなものも出てきた。びっくりするほど大きくて、表面に細かな毛が密生していて、甲羅に深く模様が入っているこれはハマガニ。


 2日間遊びまくって楽しかったけど、絶対整理が大変。
 何とか、連休中に整理してしまわなければ…。