hyla’s blog

はてなふっかーつ!

夏終わる


 今日も、やはり雨だった。

 雨は、どんな風に降る雨でも私は好き。今日の雨は、少しひんやりとして、もう夏の雨ではなく秋の雨になってきている。時折強く降る雨は、遠くから見ると天から白い幕を下ろしているかのようで、それが風にたなびきながら降り続ける。少しだけ色あせた落葉樹の葉が、雨の雫を受けてぽととんぽととん動き、椿の葉はいよいよ色鮮やかになりながら雫をしっかり受け止める。そういう雨の景色というのが本当に好きで、いくら眺めていても飽きない。けれど、雨の気配を撮ろうとすると、とても難しい。どうやったら、あの雨の楽しさや美しさを写せるだろう、と思う。


 雨が上がって、少し中庭に出てみると、こんな生き物がいた。たぶんハムシで、ついていた木はケヤキだから、ニレハムシかな?

 少し前に、ケヤキの幹を歩いていたこれが、たぶんニレハムシの幼虫だろう。


 雨の後でケヤキを見ると、ケヤキの幹ではよくこれを見る。奇妙なひょうたん型の蓑は、たぶんマダラマルハヒロズコガのもの。でも、このマダラマルハヒロズコガという名前は、私は何度書いても覚えられない。ツヅミミノムシという名前の方が、ずっと覚えやすくてしっくりくる。


 ヒラドツツジの葉には、こんなものがついていた。 パッと見、イモムシのフンだけど、これも虫。イモムシのフンに擬態するムシクソハムシの仲間だけど、くっついていたのがツツジだから、ツツジコブハムシかな?こぶこぶした体表面は、いったいどのようにしてできてきたのか、本当に不思議だ。 



 帰りにふと見ると、壁にこんなものがついていた。もうカノコガも、秋の発生が始まっている。


 今年の夏は、猛暑の後は一気に雨が続いて、完全に秋になってしまった。明日からは9月で、一気に忙しい日々が始まるから、こうやってのんびり生きものを眺めるのも無理だろう。
 

 この夏も、これと言って何もできなかったけど、今日が私にとって最後の夏。
 ああ、悲しい…。