hyla’s blog

はてなふっかーつ!

ウンチ


 今我が家の庭には、たくさんのカエルがいる。アマガエルにトノサマガエルに、たぶんツチガエルもいるのではないかと思う。もちろん一番たくさんいるのはアマガエルで、そんなアマガエルが残したウンチが、家の周りにはたくさんある。そこでふと、我が家のカエルは何を食べて、こんなウンチをしているのだろう?と気になって、見てみることにした。

 これが、カエルのウンチ。回収場所で見るのはアマガエルだけなので、これはたぶんアマガエルのウンチだ。

 臭いなどはなくて、色は真っ黒。長さはおよそ1cmほどだ。手に取ると、さらさらと細かな砂のように崩れていく。さて、これを実体顕微鏡でみたのがこちら。


 これは、アリだね。細かな粒は、ほとんどがアリの頭部。それに腹柄節や脚などがわずかにみられる。さすがに、これだけでアリの種類を見分けられるほどアリに詳しくはないけれど、頭部は大きさが異なるものが含まれているので、2種、ないしは異なるカーストのアリを食べている。それにしても、数個見たウンチのほとんどが、こうしたアリだけで占められていたのは驚きだった。そういえば、これを採集した場所には、夏の初めにはたくさんアリが見えたのに、いつの間にか見えなくなったと思ったらこういうことだったのか。

 
 以前に、「餌としてのアリの役割」みたいな話を、アリの先生から聞いたことがある。アリをたくさん食べる生物ということで、アマガエルを使ってどんなアリを食べるかという実験を行っていたけど、本当にアマガエルはアリをよく食べるんだなあ。このアリは、美味しいアリだったのかな?
 アマガエルは小さなカエルだけれど、かなりの数が我が家の庭には住んでいるので、この夏だけでどれほどのアリが餌になったことだろう。きっと今は、その他の土壌性動物もバクバク食べているに違いない。そういう点で、カエルは不快害虫とされるものを食べてくれるので、人にとって有難い存在。


 わが家にたくさんの草が生えているのは、そういうカエルの保護のためなのだ、ということにしておこう。