夏だ

　庭に、こんなものがいた。ハキリバチだ。春に出るハキリバチは終わって、もう夏のハキリバチの時期になったということだ。

　これは、羽化したばかりらしく、まだあまりよく飛べない感じだったのをいいことに撮りまくった。ほんとに、ハキリバチはハチの中でも可愛いよね。頭も目も大きくて、更にふわふわの毛で、しかも大人しい。
　
　
　ハキリバチは、その葉を切り取る行動も面白いけれど、もっと印象深い思い出がある。子供のころ、夏の暑い頃にしばらく使っていなかった外の水道の蛇口をひねると、水が出ない。変だな〜？と思っていると、ジュポジュポと大きな音がして、いきなり水と一緒に大量の緑の葉の包みが蛇口から飛び出してきたのだ。びっくりしながらその一つを開いていくと、黄色い花粉の塊と卵が一つ入っていた。小さなハキリバチのその見事な仕事ぶりへの驚きは、今もはっきり覚えている。

　
　しかし、問題はあまりに可愛すぎて、採りにくいということだ。しかもこの個体みたいに、傷一つない生まれたての美しい個体は、もうね、採れませんって！採ったらバチが当たるような気がする。
　で、いつまでたっても種名がわからない。

　う〜ん、これって何ハキリバチなんだろう？バラハキリバチあたりかな…。