hyla’s blog

はてなふっかーつ!

海に出る


 とある、研修に参加した。今回の研修では、船に乗って海洋調査を見せてもらう事ができるので、かなりわくわく。
 ところが、ちょうど昨日から天候悪化。ものすごく寒くなって、風もビュービュー吹く。もうね、小豆島の研修の時は雨が降ったし、この会の研修ってこんなのばっか。

 
 とはいえ、何とかぎりぎり船は出せると言う事で、無事乗船、出港した。

 結構速い船で、甲板にいると寒いし、波しぶきがばんばん飛んでくる。けれど、普段は陸側からしか見ない光景を、海から眺めるのは新鮮だ。向かった湾は、調査で9月頃に走り回ったところで、よく知っている。とは言え、その海の中はあまり知らない。


 船の上では、こんな道具を使った調査を見せて頂いた。


 透明度を測る白い円盤。プランクトンネット。海底の泥を採る機械など、結構面白い。
 この湾の深さは10m少々と言うことで、かなり浅い。底には泥が堆積していて、泥の中にはクモヒトデなんかが入っていた。


 一通り調査して、陸に戻ると、講義とプランクトンの観察。講義は、かなり面白い。けれど、瀬戸内海も含めて、アサリが急減しているというのは、かなりショックだった。原因が今ひとつ明確ではない、というのが一番ヤバイ点だなあ。

 しかし、その講義の面白さも、生きてるプランクトンには叶わない。もうね、一目見るなり、あちこちから上がる歓声。「おおお〜。おるおる。」「あ、これ動いてる。」とか、もうみんな夢中。ケイ藻類が多かったけれど、生きているフレッシュなケイ藻だから、泳ぐんだな。それに、貝類の幼生とか、ウニのプルテウス幼生とか、良いよ、これ。無茶苦茶良いサンプル。

 

 なのに!なのになのに、あっという間に終了時間が来て、お片付けだなんて。「え〜、もっと見たい〜!」と不平を漏らす人の多いこと。まあ、一番言っていたのは自分なんだけど、ホントに、かなり良い感じだったから、このプログラムはもっと十分時間をかけて、じっくりやって欲しいなあ。せめて、プランクトンの観察に1時間、いや2時間はとりたい。


 丸一日かけて、調査を見て、講義を受けて、プランクトンを観察して、できれば沖の無人島へも連れ行ってもらって、そこで、調査したいぞ〜。海岸を掘りたい…。


 ちなみに、現地の海岸も結構良い。

 
 ついつい空き時間に海藻をめくっていたら、知人に掘る道具を貸してもらえて、ほんの10分ほどだったけれどペラペラハネカクシやウミセミハネカクシが採れた。夏にもここでは掘っているけれど、ペラペラハネカクシは採れていなかったので、これでデータがまたちょっと増えた。

 
 しかし、常に採集道具を携行するとは、さすがである。
 私なんぞは、まだまだ修行が足らんね。