hyla’s blog

はてなふっかーつ!

再度チャレンジする

 明るく良く晴れていたので、時間をひねり出してでかけることにしたのだけど、出かける先に少々悩んだ。カエルの卵を探しに山へ行くか、それとも海の生き物を探しに行くか。潮を見てみると、ちょうど昼頃潮が良く引いていたので、結局海に行くことにした。前回掘る採集にチャレンジしたけど、何も採れなかったから、再チャンレジをしたい。前回の採集の後、こんなトレイと網も新調したのだ。
 

 ダイソーで買ったものだから、1セット210円で4セット買って840円なり。投資をしたからには、今度こそ何らかの成果を上げてみたい。
 
 そして、手近な礫浜ということで、ここに行ってみた。

 天気が良いから、海の色が綺麗で、でもまだ寒いから誰も居ない。トレイとスコップを抱えて砂浜をよたよたと歩いて、礫の大きさが0.5〜1cmほどのところで、スコップをつかってトレイに砂を入れた。そして、しばし待つ合間に、その辺の石の下や、漂着物の下をあさってみる。
 日の当たる部分の石の下には、たくさんのトビムシや、小さなカニがいる。この辺で見るカニは、こういう甲羅が白くなっているものが多い。だから、砂の上でじっとしていると、砂の中の貝殻のかけらのよう見える。実に良くできた、隠蔽色だ。どうやって、こんな模様を身につけたのだろう。
 それから、ここでも海藻の下からフナムシをみつけたけど、これも尾脚から見るとキタフナムシかな〜?一度採集して、きちんと確認したいものだね。
   

 それから、海の海藻の中では、フグが泳いでいたし、海の上には、白と黒のカモが見えたからキンクロハジロだろう。崖にいた黒っぽい鳥は、イソヒヨドリ?空には、上昇気流を受けてトビがゲイラカイトのように悠々と飛んでいたし、薮の中からはウグイスがずっと鳴いていた。
  



 そういうものをぼーっと眺めて、30分くらいたっただろうか。成果を確認してみることにした。砂の入った網かごを持ち上げて、下に落ちたものを眺めてみる。砂の中に、小さな黒いトビムシが入っているのは見えるけど、他には特にいない。どんどんチェックして、最後のトレイになったとき、ようやくトビムシではない動くものが見えた。薄い黄色の長細いものは、多分ハネカクシ。とりあえず、吸虫管に採って、持って帰ったものがこれだ。



 やっぱり、ハネカクシ。採ったときにはもう少し大きく見えたけど、こうして測ってみると、やっぱり2mmほどだ。思い切り平たい体と、独特のスタイルからして、多分潮間帯性のハネカクシの仲間だろう。割と毛深いのと、上から見ると頭に小さな黒い点が2つ並んでいるのが特徴的で、多分、わかる人ならすぐに同定できるものなんだろう。でもこれって、礫浜には普通にいるものなんだろうか?
 それと一緒に採っていた白っぽいものは、幼虫だと思うけど、このハネカクシの幼虫なのかもしれない。(ハネカクシの幼虫がどのようなものかなんて、さっぱり知りませんけど…。)

 
 
 と言う事で、今回は一応採れたものはあるので、840円出した甲斐があったと言えるのだろう。
 でも、ハネカクシが採れて嬉しいか、と言われると微妙〜。だって、2mmの虫の標本を作るのは、素人には大変なんだい!ましてや、同定なんて絶対出来ないんだい!

 
 それなのに、タトウの標本ばかりが増える…。