hyla’s blog

はてなふっかーつ!

山で採ったもの


今頃だけど、11月に山で採ってきたアリを見ていた。エタノールにつけたまま、見る暇もなく放置してしまっていたのだ。
 
 採集した時にも、もう随分寒くなってたから、さほど種類は採れてはいない。オオズアリとかキイロシリアゲとか、クロヤマとか、そういうものばかり。でも、普通のものでも、丁寧に見ているとあれ?っと思う発見もある。


 例えばこれって、どう見ても腹部の付き方がシリアゲアリだし、黄色いし、突起があるし、キイロシリアゲアリかな?と思うのだけど、この2つはこんなに体サイズが違う。同じ種類のワーカーでも、体サイズの違うものはいるけど、これも同種でいいのだろうか?


 
 採ったものを放り込んでいたサンプル管には、こんなものも入っていた。


 カニムシだよね。では、さて何カニムシか?土壌生物図鑑のカニムシのページで同定にトライしてみたけれど、さっぱりわからない。形はちょっとアカツノカニムシに似ているけど何だろう。
 けれどカニムシも、こうやって改めて実体顕微鏡で丁寧に見ると、形の奇妙さに今更ながらに驚いてしまう。カニムシの名前の元になったハサミよりもっと、口元の奇妙な形とか、目の小ささとか、変なの〜。種名がわかると、もっと楽しいのにね。
 だから、ハンドブックでもいいから、こういうものの図鑑があると嬉しい。出版されたら、結構買う人はいると思うのだけど、誰か図鑑を作ってくれないかしら。ちなみに調べてみると、福島大学の先生のページに、「日本のカニムシは11科67種(2009)」と出ていた。結構、種類もいるものだ。


 
 観察したあとのカニムシは、捨てるのも何だかで、もう一度エタノールに放り込んでしまった。
 こうやって、物が増えていく。


 困ったもんだ。