hyla’s blog

はてなふっかーつ!

また行って

  先週もその前も、いろいろあって、出かけられなかった。そこで、お昼過ぎに出かけることにした。もうずいぶんたつけど、あの浜で死んでいたスナメリはどうなっているか、確認してこよう。


 車を置いて浜に下りてみると、裸足で歩いた人の足跡があって、やはりこの浜に来ている人はいるようだ。けれど、私のいた時間には、誰もいなかったのでのんびりとその辺をうろうろしてみた。
 先日の雨で浜全体がまだ湿っていて、堤防の水抜き穴からや、細い水路からはどんどん海に水が流れ込んでいる。そして、打ち上げられた海藻の上を滑るようにヒトハリザトウムシが移動し、海藻にはお昼過ぎの日差しが射しているところでも、ハマダンゴムシが群がって餌を食べていた。小さな個体だけでなく大きな個体もいたから、彼等の夜行性の性質は、かなり曖昧なものなんだろう。
 


 そんなものを見ながら、スナメリの所に来ると、ずいぶん砂の中に埋もれてきているけれど、何とかまだスナメリはあった。強い臭いに辟易しながらもその辺を眺めると、小さな黒いものがいて、浜辺のものではないかもしれないけれど、エンマムシだった。それに、海藻の下ではあまり見ない小さな太った黒いハネカクシがたくさんいて、これらは死体に集まってくるものなんだろう。
 それから、死体の周りには、ハマヒョウタゴミムシダマシもたくさん見えた。その中の1匹は、小さめのハネカクシを咥えていて、どうやらハネカクシを餌にしているようだ。だから、ハネカクシのたくさんいる死体の周りに集まってきているんだろう。ハマヒョウタゴミムシダマシは、ハネカクシを食べるとは知らなかった。
 
 



 それから、中にはこんなものもいて、何かの幼虫とは思うのだけど、さすがによくわからない。口元の雰囲気なんかを見る限りでは、ヒョウタンゴミムシあたりになるのだろうか?




 流木の裏やいろんな所を見て回っている間には、さっぱりわからないこんなものも採れていた。これは一体何なんだろう?さっぱりわからない。

 


 
 

 けれど、いろんなものをとったけれど、何と言っても今日一番嬉しかったのは、これ。砂浜の上にいた、小さな5mm弱の薄茶色のゾウムシ。

 きっと多分、ハマベゾウムシ。ハマベゾウムシはアマモの漂着物を食べるのだそうだ。あの浜辺には確かにアマモもあったけれど、それほど多くはない。今まで何度か行っている浜辺にも関わらず、これを見たのは初めてだったし、それほどたくさんいるものではないのだろう。でも、これがいるのだから、やはり優秀な海岸だ。
 出来れば海岸のハンミョウ類もみつけてみたい、と思ってはいるのだけど、ハンミョウはいなくて、代わりにこれだった。それはそれで、嬉しい。


 ハマベゾウムシがいたんだよ、と誰かに自慢したいー!。
 でも、誰が聞いてくれるのでありましょう。




 つか、自慢してもいいもの…なんだよね。