クサガメ
いつものように出勤して、まずベランダのカメの様子を見に行った。
ベランダでは古い水槽をつかってクサガメを雄と雌1匹ずつを飼っている。小さなふ化したての子亀からもう10年くらい飼っていて、もうずいぶん大きい。週末は餌をやれないので、月曜日の朝はまず餌やりで、今日は多分水替えも必要だろう。
そんな事を考えながら水槽を覗いてみると、何だかいつもと様子がちょっと違う。水の汚れ方が半端ないし、浮遊物がすごい。何でだ?
とりあえずカメや石をとりだして、水をその場にがばっと開けた。すると中からは白い殻が出てきたではないか。しかし殻は全部壊れていて、中の水も水槽も脂ぎっていた。
カメたちは、2つの水槽に分けて飼っているので、交尾はできない。と言う事は、無精卵だっただろうから、どのみち発生することはなかっただろう。けれど、それでも頑張って産んで、それを自分が壊してしまったのだと思うと、何だかちょっと切ない。
だけど、綺麗にした水槽にカメを戻して餌をやると、カメはいつものように餌をがばがば食べていた。
生き物は、ただ今を生きるものなり…。