hyla’s blog

はてなふっかーつ!

何ですかこれは?

 今日も、ようやっと虫の回収に出られた頃には、夕方6時を回っていた。今はまだ、6時でも十分明るいので何とかなる。ただ、夕方ともなると、虫の動きが活発になるから、ヤブ蚊もそれはすごかろう。たっぷり蚊よけスプレーを吹きつけて山へ入った。

 
 先週の雨で、地面は十分に水を吸っているけれど、今日一日はそれなりに太陽もあったので、何もかもが生き生きしている。先日見たエントツドロバチの巣は、お母さん蜂が頑張って増築したらしく、エントツが穴の外まで長く伸びだしていた。それから、道を歩いていると、地面にはもこもこした塊が見えて、そうは見えなかったけれどセンチコガネがちょうど下にいたからウンチだったのだろう。

 


 そんな山道を歩いていると、何かが動いた。見て見ると小さな2cmほどのカエル。大きさからして、オタマジャクシから変態した今年生まれのカエルだろう。アカガエル?とも思ったけれど、アカガエルはこの時期もっと小さいし、なんだかちょっと違う。よくよくみてみれば、こんなカエルだった。

 


 こ、これは…ヒキガエルだ〜。ニホンヒキガエルだよ〜。
 
 わ〜いわ〜い、カワイイな〜。ちっこいくせに、いっちょまえに耳下腺も盛り上がっていて、もうlovely〜。ヒキガエルは、とろとろ歩くイメージだけど、小さな仔ガエルは、小さいくせにびっくりするくらい素早く動くものだから、写真を撮らせてくれない。暖かな人の手が触るのは可愛そうだったけど、ちょっとだけねと謝りながら捕まえて、写真を撮らせてもらった。この山にもニホンヒキガエルがいたんだ。何かすごく嬉しい。この夏も暑いと言うけれど、頑張って生き延びられるよう幸運を祈った。




 そして、そんな発見に1人にこにこしながら薮に入った。

 
 まず一台目。

 覗いてみると、水の表面にはなにやら白っぽいものが大量に浮いている。肉眼では薄暗い薮の中だし、よくわからないまま写真を撮って、そのままざっと袋に中身を開けた。水に浮いたたくさんのこれは、トビムシの類なんだろうか?いずれにせよ、いらないものがこんなにいると、ソーティングが大変そう。

 
 
 でも、これはまだましだったのだ。作業を終えて、ほんの10mほど離れたもう一台に近づいて除いた途端に思わず叫んだね。
 「何よ、これ〜!」
 何となれば、こんな感じだったから…。



 


 
 何ですかこれは。これをどうしろと言うんですか。いじめですか?こんなに採れていらないよ〜!
 
 

 もうね、ゴミムシ、ゴミムシ、ゴミムシ、オサムシ、シデムシ、ゴミムシ…(以下続く)。
 君らなんでこんなに入るかな〜。

 
 多分最初に入った虫が時間と共に腐敗しかかったのだろう。そのわずかな匂いを嗅ぎつけて入り込んだゴミムシ達がまた匂いの元になり、加速度的に入ってしまったのだろう。
 水面に浮いた虫の中には、入ったばかりと見える元気に動くものもいて、もういっそ逃がしてやろうかとも思ったけれど、一応は回収する事にした。ただそのまま袋に入れると暴れてしまいそうだったので、元気のいいものだけは持っていた毒瓶に回収した。残りはいつものように出汁袋に回収したけど、袋は一杯になってしまって、しかも重かった。

 
 ホントにね〜、これだけしてる訳じゃないからね。困ったね。半年やったところだけど、ここまでで多分1000個体くらいになっている。ったく、吊り下げ式にするべきだったと激しく思うよ。よもやこんなに入るとは…orz。
 これを見ながら途方にくれて、もういっそちょうど半年だしここで止めてしまおうか?ともちょっと思った。
 だけど、せっかくここまで半年やって、途中で止めるのはそれも何だかだ。ごくごく普通の里山の普通種のこんなデータを知りたいって人が、世の中探せば何人かは…いる?
 
 もうね、全くへたれてしまいそう…。




 作業を終えての帰り道、こんなものを見つけた。


 スズメバチは、何と言う種類だろう?その死体に生えているのは、冬虫夏草と呼ばれる昆虫に生えるキノコの仲間だろう。黄色くて、先が二股に分かれているこれは、何と言う種類だろう。


 

 こういうのを見るのはとても好きだけど…次が怖い。
 いや、その前にソーティングが…。