かわいい
昨日FITから回収した虫の整理が完了した。
あんまり入って無いと思ったら、2つ仕掛けている内の一つは確かに5個体しか入っていなくて、何か拍子抜け。これだけ暖かくなってきたから、もっとばんばん入ってくるのかと思っていた。
下のような感じのハネカクシや、ケシキスイ?なんかで終わり。
ならもう一つはどうか、というとこちらはぱっと目にはわからなかったけれど、意外と入っている。
アカバハネカクシに、ハナムグリの仲間やゴミムシ類。それから小さな糞虫に、オオキノコムシ?やら、エンマムシ。
中でも一番多かったのは下のこれ。10匹以上一気に入っていたこれは、ケシガムシの類なのかな?
けれど、先週入っていたカミキリやベニボタルの類、それに大きめのコメツキの類は全く見られなかった。虫は暖かくなるとたくさんいる、という印象だったけれど意外。
それぞれの種はある時ぱっと出て、それ以外の時期はあまり出ないのだろうか?それとも、FITは飛翔性でも、それほど飛翔力の強くない昆虫を捕集する装置だから、FITをしかけた周辺の虫が入ってしまったら、他からは飛んで来ないから採れないのだろうか?
不思議だな〜と思ってしまう。
そして、今回面白く観察したのはこれ。
こらえて欲しいと思う小さなこれは、ムクゲキノコムシの仲間と教わった。これは先日の0.4mmなんてものよりは大きく1mm近いけれど、肉眼で見るとやっぱりゴミにしか見えない。
ところがこれを水に入れて、実体顕微鏡でぎりぎりまで拡大するとこんなものが見えてくる。
鳥の羽毛…、のようだけどこんな小さな鳥の羽毛があるわけもなく、これがこのムクゲキノコムシの羽。何とムクゲキノコムシの仲間は、みんなこんな不思議な羽を持っているらしい。
このムクゲキノコムシの仲間は、甲虫では最小クラスらしい。
その虫を見つけてくれた若者に、(人から聞いた事の受け売りなんだけど)
「こんな小さな虫を見つけるととは偉い!さすがや!こんなもん採る人なかなかおらんし、これって貴重な標本になるんやって〜。」
と言ったら、黙ったまま微かに笑っていた。
かわいいね。