hyla’s blog

はてなふっかーつ!

また遊ぶ

 晴れてはいるけれど、強い風が吹く。

 昨日の虫の処理をしとこうと思ったら、実体顕微鏡が使えず明日処理することに。なら、今日は別の事をしよう。することは山ほどある。掃除も草抜きも本の整理も、どれもしなければならないことだけど、明るい日差しに光る緑を見ていると、たまりません。ええい、山へいってしまえ。

 と言う事で、12時過ぎ、また今日も山へ向かった。


 近くの標高420mほどの里山だけど、とにかくこの時期何を見ても綺麗なのだ。ずいぶん大きくなったヤシャブシの葉に降り注ぐ光を見たり、シダの新芽を見たり、もうどうって事のない普通の植物なんだけど、それでも嬉しくてしょうがない。


 


 もちろん、ついでに毒瓶を持ってきたから、目につく虫も採ってみた。
 枯れたアカマツの皮をむけば、黒くて大きな虫が出てきて、一瞬オサムシかな?と思ったけれど、なんだか違う。一応採って調べて見たなら、ユミアシゴミムシダマシのようだ。半分以上登ったところで疲れて座ったら、近くの葉の裏にはハムシの仲間が止まっていた。透明なカプセルをかぶったような虫で、こういう変なハムシの仲間がいたよな〜、と思って調べたら、イチモンジカメノコハムシらしい。食草はムラサキシキブと書いていて、そういや確かに止まっていたのはムラサキシキブの類だった。


 



 
 そうやって虫も見ながら登っていると、だんだん本気になってしまい、遂には座り込んで朽ち木を崩しては虫を探し、屈み込んでは餌を運ぶクロオオアリを眺め初めてしまう。朽ち木の中にはアリ(これはよく知らない種類)とシロアリがいて、慌てて逃げ惑う中で1匹のアリがシロアリに噛みつくのを見た。同じ木に同居していても、時と場合によっては、攻撃されることもあるらしい。

   




 そして今日一番たくさん見たのは、ゾウムシの類。イタドリにコナラ、ウバメガシにミツバツツジ。いろんな木にオトシブミ(揺籃)がついていて、その周囲を探してみれば、今まさに揺籃を制作中のものや、交尾をしているものなど、いろいろなものを見る。


 そんなゾウムシ類の中で、とても楽しかったのは、これ。


 道ばたのエゴノキに1cmほどのオトシブミの揺籃がたくさん見えたので、探してみるとそこいら中に黒い小さなオトシブミがいた。異様なまでに長いその形が何ともユニーク。エゴノキだったということからして、これはたぶんエゴツルクビオトシブミだろう。のっかかっている首の長いのが雄で、下のが雌らしい。


 



 こうやって、いろんなものを見ていると、本当にあっという間に時間がたってしまう。


 
 と言う事で、帰ると6時過ぎだった。
 



 さすがに疲れたけれど、採った虫の処理ではもっと疲れそう。

 わかっているのに、何故採るかな…。