hyla’s blog

はてなふっかーつ!

今年の冬鳥

 昼過ぎ、2階の廊下を歩きながら何となく窓の外を眺めると、窓の外の1階の屋根の上に何か落ちているのに気づいた。ん?あれは…。と冷たい風が吹き込むのにもかまわずいきなり窓を開け、身を乗り出してブツを確認。



 やたーーーーーーーー。鳥、鳥、鳥!鳥が死んでる。


 と言うことで、そのままとって返してデジカメをひっつかみ、そのまま窓を乗り越え拾ったのがこれである。

 



 そう、シロハラ。けれど、今シーズンでは初めてのシロハラだった。いつも11月から複数拾うのに。




 シロハラは冬鳥で、この辺ではいつも11月のおわり頃には姿を見せる。そして、同時にシロハラは窓に衝突しやすい習性があるようで、衝突事故が多発して、私は毎年5.6羽から多い年なら10羽近く拾っていたのだけど、今年はまだこれで1羽目でしかない。シロハラだけではなく、ツグミも今年まだ見ない。
 毎年11月の終わり頃、職場にたくさんあるクスノキの実が黒く熟し、それと同時にツグミが現れて、ムクドリの群れと競うように実を食べる姿を見る。始めは食べやすい所の実を食べるけれど、12月には食べ尽くして、食べにくい所実だけがごく一部残り、それも細い枝にしがみつくようにして食べ尽くし、1月に入ると今度は田んぼに下りて餌を探す姿が見られる。


 ところが今年は、この時期でもまだ探せばクスノキの実が残っている。こんな事は初めてだ。今年はツグミシロハラなんかの冬鳥が少ないというのは、多くの人が感じているらしくて、「冬鳥」「遅い」とか「冬鳥」「少ない」といったキーワードを打ち込むと、いろんな人のブログがヒットする。個人的なラインセンサスのデータを拾うまでもなく、絶対に少なくとも今の時点では冬鳥が少ない。今日シロハラを拾ったから、来ていない訳ではないだろうけど、でも少ないと思う。なぜなんだろう?



 先日近くの里山に行ったときに、ツグミの声を聞いた。ということは、山の藪には一応来ているらしい。 
 今年香川県では、例年に比べて夏の雨が多くて、そのおかげか山のガマズミなんかの木の実は例年に比べてよく実がついた。こうした実を食べて市街地には下りて来ていないのだろうか。けれど、それなら木の実を食べ尽くしたら、里に下りてきて、田んぼの虫を食べ始めるだろう。11月にはたくさんあった山の木の実は既に無くなっているけど、それでもまだツグミシロハラの姿をここでは目にしていない。


 シロハラツグミだけでなく、今年は夏場のツバメも少なかった印象がある。個人的にライセンサスをしている道筋に、例年ツバメが巣を作って繁殖するところが6〜7カ所あるけれど、今年はそのうち繁殖を見たのは1カ所だけだった。これについては、今年は例年になく台風も多かったから、その影響もあるかもしれない。この辺も過疎化が進んでいるから、その影響も考えられる。けど、本当にそれだけなんだろうか。他の地域はどうなんだろうか?




 なんかねー、わかんないだけに嫌な感じ。