「悪の教典」
これを読んだ。
- 作者: 貴志祐介
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2010/07/29
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まあ、それでもつじつまは合っているし、それなりに雰囲気はあるのだけど、でもそれにしても田舎の私立高校とはいえ、一人で一晩のうちに一クラス38人を殺してしまえるもんかね?田舎の高校でも、合宿で賑やかにやってたらすぐに苦情のクレームがくる時代だし、ドンドンやってそれまでに通報なんかがないってのは何となく腑に落ちない。てか、今時宿直はないと思う。
お話と思って読めば、それはそれなりなんだけど、殺人鬼が何の躊躇もなく人を殺していくのが、天才何なんだか馬鹿なんだかと思ってしまった。最後の大騒動はなくして、正体がばれそうになったところで、別の学校へ移動していくという風にした方が、後味はわるくなるけど、リアリティはあったような気がした。
一気に読めるけど、やっぱり「新世界より」や「天使の囀り」なんかの最後のオチの効かせ方の方が好きだ。あるいは、ホラー的推理ものとしても「黒い家」とか、不思議なさわやかさのある「青い炎」の方が好きだな。
と言うことで、「新世界より」みたいに買ってもいいとは思えないけど、読みやすいので時間つぶしには良いと思う。