欲しいでござる

　本屋で、こんな本を見つけた。

葉虫―小檜山賢二写真集 Leaf Beetles:Micro Presence〈2〉

　もうね、この美しさったらたまんない。

　
　この本は、マイクロフォトコラージュという手法で撮られた写真で、これにより微細な昆虫の写真でありながら、全ての部分にピントの合った実に美しい写真がつくられる。この手法で撮られた写真集の最初はこちら。

象虫:マイクロプレゼンス―小檜山賢二写真集

　この象虫の方はずいぶん前に噂で知っていたのだけど、何せ私は虫屋さんというほどではないので、とりあえず我慢してたのだ。でも、今回ハムシの方で実物を目にして、もううっとり〜。本屋の棚の前で、にたにたしながらページをめくっている姿は、間違いなく変な人だっただろう。

　でもこれを見れば、だれだってそうなるはずだ。本当によくもこれほど、ユニークで美しい生き物がいたものだ。トゲトゲだったり、平べったかったり、キンキラだったり、ど派手だったり。その色も形も、ただ見とれてしまう。虫屋ではないけど、でもでも、とても欲しかった。
　帯には、養老さんが「買ってくれたらこの分野の研究が進む」みたいな推薦の言葉があって、その点でもぐっと来た。

　んが、ぐっとぐっとぐっと我慢して、とりあえず買わなかった。

　って、本当に美しいのだ。分類的な記載もきちんとしているのだ。でも、大型なのだよね。と言うことは、置き場をとる。そして重い。ただでさえ本だけは山のようにもっているのに、もはや置き場もなく、床に平積みになり始めているのに、この上この手の本を更に買うのは…。

　でも、疲れたとき、落ち込んだとき、こういうのをめくって眺めるとほっとするかな〜。職場の机にこっそり隠しておくのはダメかな〜。欲しいなあ〜。ハムシもだし、象虫も欲しい。でも置き場がないから買えない。

　ああ、せめて、このシリーズを、全部のぺーじでなくて良いから、絵はがきとかにしてくれないかな。

　そしたら職場の机に飾って楽しむのに…。

　あ、ついでにこれも欲しい。

ツノゼミ　ありえない虫