水の中には
先日、近くのため池で若者がプランクトンを捕ってきていた。割と綺麗な池で、たくさんのプランクトンが捕れていたので、残ったサンプルをもらってみた。
で、落ち着いた時にじっくり眺めてみると、中にボルボックスが少しいた。
ボル〜う。ボルボックスう
ε=ε=(ノ≧∇≦)ノキャー
ボルですよ。ボルボックス。細胞群体で有名なボルボックス。緑の球の中に更に小さな緑の粒を抱えて、ゆるゆると透明な水の中を漂う姿は美しい…。なんて、なんて、綺麗なの。
v(≧∀≦)v うれし〜
ボルボックスは教科書的に有名でも、実物を見たことがある人はなかなかいないだろう。私もそれほど見たことがあるわけではなくて、そのボルボックスが、しかも自然環境下にいるボルボックスが見られると、やっぱりとても嬉しい訳です。
で、今日また久々に見てみると、そのボルボックスが順調に増えている。肉眼でも緑の粒が水の中に浮いているのがわかるし、実態顕微鏡でみれば更に綺麗。
嬉しいなあ〜、と思いながら眺めていたところ、水面近くに何かゴミのような白いものが浮いているのに気づいた。1〜2mmほどなのだけど、よくよく見ると触手を広げた棒状の生き物。イカのようなその形は、ひょっとして…。
とどきどきしながら大慌てで実態顕微鏡を覗いたら、これですよ。
そう、ヒドラ。腔腸動物のヒドラ。散在神経系のヒドラ。出芽で増えるヒドラですよ。
わーいわーい。生ヒドラは初めてみたよ〜!しかも天然物の生きてるヒドラ。うっれしいな(*^_^*)
じいっと覗くと、わずかな水の動きに細くて長い触手を緩やかに収縮させている。澄んだ水の中で触手を拡げるヒドラと、その回りとゆるゆると動くボルボックスの眺めは信じられないくらい綺麗で、眺めているだけでどきどきした。よく見ると、水の中にはたくさんのケンミジンコがいて、ヒドラはこれを餌にして増えたのだろう。一生懸命探すと、今まさに出芽で増えている最中のものもいるし、分離したばかりと見える仔ヒドラも見える。ボルボックスだけでなく、ヒドラもでるなんて。ああ、もらってよかった。なんてステキな池なんでしょう。
でも、あんまり嬉しくて嬉しくて、同僚に鼻息荒く「すごいよ〜。ボルボックスだけでなくて、ヒドラまでいたよ〜。」って報告したら笑われたorz。
ああ、この喜びに共感していただける方は、日本中を探せば10人くらいはいるのかしら…。