それでも生きてます

久々に料理をした。

　ご飯を炊こうとしたら、お米には大量のメイガが湧いていて、洗うのに難儀した。買い物から帰ったらそれを炊こうと思って炊飯器にいれて、そのまま忘れてしまった。ようやく思い出して中身を見てみると、この暑さ故、泡が出始めていた。しょうがないので、また洗って水を替えて炊いたけど、なんだかほんわか酸っぱいご飯ができた。

　においも味もちょっとなので、これはカレーにでもするよりないか、と思ってカレーを作っってみた。タマネギは、２週間前に買っていたものがある。けれど、ジャガイモはないので省略だ。にんじんを探すと、冷蔵庫の奥から細い根が山ほど生えた、果たして何ヶ月前のかわからないにんじんが出てきて、しょうがないのでそれを使った。
　野菜に火が通って、ルーを入れた。ジャワカレーの辛口を入れて、開いた箱をふと見ると、賞味期限は2008年の８月だった。

　ついでにもう一品と思って「切り干し大根の煮物」を作った。切り干し大根は春頃に、買っていた大根がしなびかけていたので、捨てるのももったいないと、自分で切り干しにしたものだ。それを適当に切って、水に戻して…。とやりながら他事してたら、これまた炊くのを忘れた。思い出した頃には、あぶくが出てた。洗って、だしが出ているはずなんだけど水も捨てて、炊いた。やっぱり微妙な味の切り干し大根の煮物ができた。

　食べられなくはない。
　食べ物を粗末にするのは悪いことだ。

　まあ、別に生きてるから、それで良いのだ。