hyla’s blog

はてなふっかーつ!

初生け


本日は、今年最初のお華の日であった。「庭の花なんかを摘んで生ける時、感じよく生けられるようになってもいいかな〜。」と超安易に華道を始めてもはやウン年。師範も持っているが、これがやればやるほどめんどくさいというか、難しいんだな〜。
 
私とて、キャリアだけは(無駄に)長いので、全く習っていない人よりは綺麗に花を入れることはできるが、あんまり自分の生けた華は好きではない。たまに、自分でもこれは好きかも〜、と思える華が入ることはある。しかし、他の人に比べると、どこか自分の華はヤボくさい感じがするのだ。ぱっと眼に見て、おかしいと言うほどではない。けれど、すっきりしていない。それが嫌。

 特に、不得手なのは「葉物(はもの)」とか「草物(くさもの)」と呼ばれる、花と葉だけを使う生け方である。「枝」を使う場合は、自ずと枝の枝振りによって形が決まってくる。側枝の付き方や枝の太さ、曲がり具合、花や実の付き方。そういう特徴が一切無く、「センス」で生けるのが「草物(くさもの)」と思う。
 
 そして、新年早々、どうして草物なの?

 
今回の花材は5種
・ゼンマイ(要はウラジロの新芽)
 ・テッポウユリ
 ・スプレーカーネーション(赤に白の覆輪)
 ・黄色の小菊
 ・レザーファン(シダの一種)



  で、
 「え〜と・・・。」
 と内心如何に簡単にすませようか、と思っていたら、先生はおっしゃったのです。
 「ミニで、四方生けみたいにしてみたら?」
 「あ、そ、そうですね。花が多いからそれもいいかも〜。(マジ〜?)」
 と言うことで、先生宅にある小さい花器を2つ使って、ミニを生ける事になってしまった。

 ちくしょー!初生けから草物でミニですか!


 「ミニ」というのは、だいたい30?四方に生けるのをこう称する。それより大きなごく普通の5〜60?で高さ1m内の大きさで入れるとこれが「小品(しょうひん)」。1m程度の場に高さ1あまりに入れると「中作(ちゅうさく)」そして、「大作(たいさく)」というのは2m以上の大きな作品である。

 で、この中で最も普通に入れる「小品」がやはり最も生けやすい。「ミニ」になると、花が大きすぎれば不釣り合いになるし、バランスが難しい。しかも「四方生け」となると、どの方向から見てもある程度見られるように生けるわけで、ややフラワーアレンジ的な生け方をするわけで、私一番苦手で嫌いでございますのよ。

 
 とは言え、そこで逆らうのは、それもめんどくさい事になる。しょうがなく生け始めた。



 低めに低めに。ミニなんだから・・・。


 と思いつつ、まずはゼンマイを切って方向を決める。ゼンマイにも僅かに反りがある。その曲線を生かそうと、思い切って倒して入れてみた。2本、3本と続いて入れ、カーネーションを入れる。

 何か変・・・・。手詰まり。

 全部抜いて、再び角度を変えて入れてみる。・・・・失敗。

 も、基本に戻る。縦に入れてやる〜。


 と今度は縦にゼンマイを入れ、カーネーションを合わせ、小菊をあしらい、ユリの花を切り落として埋め込んだ。ついでに残ったユリを高くゼンマイに合わせて縦の線を強調してみる。
 
 なんとか、これでいけるか〜?


 で、今度は合わせるもう一つの花器に花を入れた。一つは縦に入れたから、今度は横に低く入れてみる。カーネーションの蕾を思い切って低く斜めに入れ、中心に花を埋める。連続性をとるためにやはりこちらも小菊をあしらい、シダを添える。  


 どきどきしながら、周囲を片付けて言った。
 「これでどうでしょうか。」

 先生は案の定おっしゃる。
 「ユリが高い。それに、足元が締まってない。」

 とほほ〜。やっぱダメか〜。

 と言うことで、更にユリを手直しし、キクを入れ替え、カーネーションの方向をいじり・・・、ようやくOKが出た頃には精魂尽き果てましたのであります。

 
 と言うことで、これが今回のお華。

      




 やっぱね〜、すっきり感がないわ〜。



 と言うことで、今年の私のテーマ「すっきり生ける」は初回からダメダメ〜。