hyla’s blog

はてなふっかーつ!

カラスの仔


  昼頃、外に出たら「ンガアガア」と鳴く声が聞こえた。カラスの声だけど、濁った音の感じは幼鳥の声だ。
 「ガアガア」また間を置いて「ガアガア」
  あたりを見ても、姿は見えない。「カアカア」と鳴き返してみると黙る。


 
 という状況から判断されるのは、仔ガラスが巣立ったのは良いけど、親とはぐれて隠れて親を呼んでいるという状況だろう。



 子犬の鳴き声とか捨て猫の鳴き声なんかはどうしても気になるし、この声も気になる。しばし、探したが見つけられなかった。



 


 夕方になって、ようやく仕事が一段落して2階の窓から外を見た。「あのあたりで鳴いてたよなあ〜」と思っていると、ウバメガシの木の枝が不自然に揺れている。中庭にあるウバメガシはそれはそれは大きい。高さは2階の窓の側にきているし、それをこんもりと丸く刈り込んでいるのでちょっとすごい大きさになっている。風もないのに揺れる枝・・・。



 ああ〜!これだーーーー!



 と慌てて下に降りていって、ウバメガシの中に入り込んで覗いてみた。まだ明るい空に全ては黒く見えるのだけど、その枝の形をじっくりとみる。すると、枝の一部に黒い固まりを発見。デジカメで撮ってたのがこれ。
 

 

 デジカメと人に驚いてはいただろうけど、もう少し暗くなり出していたし、隠れている場所も至極安全なところだ。翌朝見てみることにして、その日は帰った。


 


 翌朝7時頃にはまだいたのだけど、昼頃確認したらもういなかった。あたりに黒い羽も散っていない。ということは、無事、親と合流できたのだろう。

 
 

 この季節は、カラスの巣立ち時期だから、都会では気の立った親ガラスに人間が攻撃されることも有ると聞く。でも、この辺のカラスはハシボソガラスばかりだし、人もカラスものほほんと暮らしている。職場にもハシボソガラスの巣が2個あって、今回はカラスはそのうちの大きなクスノキにできた巣の近くだったから、親も探しやすかっただろう。

 

 にしても、大きなクスノキが何本もあって、その近くにもいろんな木の茂みがあるって環境は、巣立ちの飛ぶのが下手っぴいな仔ガラスにとっては死活問題になるのかもしれない。職場は割とそういう点は充実した環境だし、来年も来るかな〜。