春の花咲く

　日頃はあんまり庭を見ない。基本的に宵っ張りの朝寝坊だし、夕方帰るともう暗い。

　でも、たまたま今日は日のあるうちに帰って、庭を除くと福寿草が咲いていた。

　いつの間に〜。

　って、伸びている大きさからして、本当はもう少し前から伸びていたんだろう。この福寿草は、まだ父が生きている自分に買ってきたお正月の寄せ植えの一部だったものだ。それを地面に植えて、それからもう何年なんだろう。少し大きくなり、また減って。増減を繰り返しながら、それでもずっと過酷な環境の我が家の庭で消えずに残っている。そして、毎年、忘れずに花を見せてくれる。

　もし、この家が無くなっても、私がいなくなっても、この花はここで咲いてくれるだろうか。それとも、そうなるとやっぱり消えて行くんだろうか？

　
　福寿草は、花はつけるものの、種をつけた所なんて（観察不足かもしれないけれど）見たことはない。

　それでも、もう何十年もここで咲いていてくれて、だからなあ、ずっと福寿草が咲き続けることができればいいよなあ。

　つか、福寿草の一つのパッチの寿命はどのくらいなもんなんだ〜？