hyla’s blog

はてなふっかーつ!

なんとな〜

 



 さっき、パソコンを立ち上げてぼーっとニュースを見て、驚いた。
 
 
 氷室冴子さんがお亡くなりになったなんて!



 えーーえーーえーーーー!



 ショックだ。何とも、ショックだ。


 高校の頃、本当に好きだった。当時出ていたコバルトの作品群を、貸し借りしては読んだもんんだ。SF系なら新井素子や大和まやに山尾悠子。普通の小説は、やっぱり氷室冴子が群を抜いて上手かった。(う〜む、年齢がわかるな)

 時代物のジャパネスクのシリーズも、チェンジもいいけど、特に、「恋する女たち」が好きだった。全く素直ではなくて、屈折していて、でもどっか純情な主人公や、そのユニークな友人達の繰り広げる世界に、是非お友達になりたい、と思ったもんだ。クララ白書アグネス白書は、それなりに面白いものの、漫画チックすぎるところがある。(ジャパネスクになってしまえば、舞台設定からしてそれはそれで許せる範囲)けど、「恋する女たち」は、昔風な少女小説と、今時の文章と、その端境にあって、登場人物たちも、単なる恋愛ものにとどまらず、その時代ときちんと生きていて、これだけは古本屋で買った覚えがある。

 「銀の海 金の大地」のシリーズは、途中で投げ出して多分5冊くらいでとまったきりだけど、最初のあたりは面白く読んだ。


 コバルト文庫自体が他のライトノベル系の文庫が急激に増える中で、先細ってしまって今や本屋では存在が薄い。それに、何だか特殊なタイプが増えて、昔のように幅広い層が読めるようなタイプの作品が少なくて、本屋で棚を見ることもなくなってしまった。


 
 そして、氷室冴子が亡くなったのかあ〜。


 何かなああ。悲しいなあ。


 今日は、追悼の意をこめて、「恋する女たち」を読み返してみようか。





 ああ、それにしても謎を振りまいたままの「蒼の迷宮」を完結してほしかった・・・・。