hyla’s blog

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 ちょっと最近ダニづいている。窓に衝突したといってもらったシロハラにはマダニがついていた。メジロにもダニやらハジラミやら・・・。ひょっとしたら、これまでも見逃していただけでどの鳥も結構ダニ類が付着してるいるのかもしれない。ならば、鳥のダニ類についての知識を、ちょびっとだけでも持っておいた方がいいかも〜、と思った。

 で、ダニについてちょっと調べようとしても、ごく普通の昆虫図鑑くらいならあるのだけど、ダニ類についての図鑑は持ってない。職場に日本産土壌動物―分類のための図解検索はあるのだけど、ダニについての記載はそれほど多くないし、そもそも土壌性のダニ二についてが中心。じゃあ、ダニについての図鑑を買えばいいか、というと、図鑑というのは使いこなすのにそれなりの基礎知識が必要なのだ。買っても持ち腐れになることは必至。

 なんだけど、ネットで調べるだけでも小さな鳥の体に、少なく見ても数種類のダニがして、それも体の部位によって異なるダニが棲み分けしているらしい、なんて事を聞くと興味深いもんだ。小さくはあっても、鳥の体はダニにとっては宇宙みたいなもんだろうなあ。そして、メジロが目白押しをする時なんかにダニは移動していくのだろうか。地域によって、ダニの種類も違うんだろうか。何だか、面白そうな世界ではある。


 で、そういうダニについての本がないかなと思ってチェックしたのがこれ。

ダニの生物学

ダニの生物学

 有名なダニ研究者の青木淳一さんの本で、なかなかよさげ。だけど、さすがにたっかいねえ〜。しかも、私の読みたいのはこの本のごく一部だろう。だけど、アマゾンを見ていて、この本を薦める担当編集者の文章がなんだかほのぼのしていて好きだわ。


 

私たちが「ダニ」と聞いてすぐに「いやなやつ」を連想してしまうのは,ダニの世界のごく一部しか知らないからです.たしかに,ほかの生きものに「悪さ」をするやつらはかれらの仲間にいますが,それはダニ全体のほんのひとにぎりにしかすぎません.多くのダニたちは寄生などせず,しっかり自活して生きているのです.編者の青木先生のお話をうかがうと,かれらがいかにすばらしい生きものであるかがよくわかります.この本は,青木先生はじめダニの世界に魅せられた研究者たちによって示された,生物学のひとつの到達点です.生物学に携わるすべての方々にきっと多くの示唆を与えてくれるでしょう.

 ダニの青木淳一さんというのは、とても紳士的な方とどっかで聞いたことがあるような気がする。きっと、穏やかで熱心にダニについて説かれるんだろうなあ。でもって、初めは「ダニかよ〜。」なんて内心では思ってた編集者も、だんだん「素晴らしい生き物かも」なんて思えるようになっちゃんたんだろうなあ、と妄想してみた。


 ネットは便利だけど、やっぱりあたしは本が好きだ。そして、きっとこういう本はたくさんは売れないかもしれないけれど、ある程度の大きさの図書館なら暗い書庫の中とか、あまり人の行かない隅の方にひっそりと置いてあって欲しい。そして、何年かに一度は、ふとそれを手にする人がいて、そうやって知識が伝えられていくことは大切だろうなあ。


 さて、そうなると、私はこの場合、買うべきかやめておくべきか。当然日本ダニ類図鑑も欲しい訳で、悩むところである。





 まあ、しばし悩んでみよう。