hyla’s blog

はてなふっかーつ!

メタボノート


 職場の月1回の定例の会議があった。で、そこで資料と共に「ご自由にお取り下さい。」って書いて山積みにされていたのが

 メタボノート!

っつうものであった。メタボってあれよね。太りすぎ。でもって、来年度からメタボだと健康に悪くて、医療費をばかばか使う可能性があって、だから太りすぎな人には指導が入るんだよね。でもって、早手回しに指導っすか?


 ご丁寧に「たくさんありますので、よろしかったらご家族の分もどうぞ。」ってな感じでアナウンスされたそれは、「メタボとは」とから始まり、ご丁寧にダイエットの為のグラフまで挟み込まれた手作りノートなのであるが、でもまあこれまでのダイエットでもって、もはや私は対象者じゃない!


だから、
 
「あらこんなものもあるのね・・。ご親切にありがとう。でも、私はいらなくてよ。」

 ってな雰囲気で堂々とスルーしたのでありました。


 なんだけど、同時につくづくと嫌な世の中だよなあ〜って思わされたのも事実。だって、これってもはや日本では個人には太ることさえ許されないってわけですよね。

 
 確かに日本人って、肥満すると病気になりやすいのは事実だと思う。飢えに対する抵抗力はかなりにありそうだが、(経験から考えても)肥満には弱そうだ。だけど、そもそも日本って太っているというほどはっきり太った人ってそんなにはいない。どこかで見たデータだと、日本人の肥満度って、世界ランキングで確か三桁をキープしていたように思う。
 それって、日本人は肥満すると即病気につながるってのもあるだろうし、「お洋服が着られなくなる!」ってのもあるだろうし、西洋化したとはいえ、日本食をベースにしていればそれなりにヘルシーってのもあるのだろう。

 
 けど、これまでは太るのも痩せるのも、メディアに踊らされてはいただろうけど、それでも個人の裁量の範囲だ。けど、これからはお国から指導が入るんだよね。太るか痩せるかなんて、そんな事までお上によって指導されなくてはならないのって、何だか恐ろしい。完全に個人の生き方の領域に、土足で入り込んで来てないか?ニートもフリーターも偽装請負も派遣もワーキングプアも、みんなみんな「自己責任」ってお題目を唱えて放置するかと思えば、こっちはそれですか?って気がする。ワーキングプアを自己責任って言うのだったら肥満だってそうだろうし、肥満は医療費を食うから指導して減らすのなら、ワーキングプアだって回り回って日本の経済力の低下につながるのだから「ワーキングプア」への対策や脱出の手助けだってしろと思う。

 
 まあ「メタボ対策」はそもそも医療費削減の為の手段であって、糖尿病予備軍の人たちの健康を思いやってするのではないから、まあそんなものかもしれない。にしても「メタボ対策」の該当者になると、その分保険料が上がるとかの話も聞こえてきて、マジ〜って気がする。日本人て真面目だし、それでも汲々として生活している訳で、そうするとこういうアナウンスがあった時点で既にマズイって考えて必死に個々人でダイエットに励みそうだ。それこそ、厚生労働省の思うつぼ?


 でも「肥満=悪」という認識がこれからより一層強くなり、「肥満」である人、「肥満であること」はそれだけで社会からそれこそ「差別」されるような気がして恐い。

 単純に新社員を雇うのだって、体重100kgと60kgだったら、絶対に100kgの人は不利になるだろう。「メタボ対策」をしないといけない社員なんて企業はいやがるだろうなあ。リストラだって、体重のある人からなんてことがあるかもしれない。医療費がかかるのだったら、ボーナスの査定に「体重」ってのが入ってくることもありかも。ああ、やだやだ。

オタキングは、これからは「見た目重視社会」が来る。「見た目がファーストラベルになる」ってな事を語っていたけど、その予言が当たると、かなり恐い世の中だ・・・・。


 ともかく、完全に個人的な思惑だけでダイエットして、既に「メタボ対策」って言われても「ふ〜ん・・・・。」ってスルーできる現状だから関係ないのだけど、でもこのやり方って全くもって気にくわない。

 
 と思いながらこれを書いてたら、側にあった六花亭のイチゴチョコが空っぽになっていた。摂取したカロリーは如何ほどか、と考えるとトホホである。ほんと、何もかもトホホ・・・・。