hyla’s blog

はてなふっかーつ!

通り雨

空


 昼過ぎ、鏡明不確定世界の探偵物語 (創元SF文庫)を読んでいると、突然「ぼとっ、ばしっ」ってな音が聞こえた。あれ?と思いながら空を見てみると、南向きの窓から見える空の東半分には黒い雲。そこから雨粒が降り注ぎ始めている。


 慌てて起き上がって窓まで行って外を覗く。その間にも雨は急激に激しくなって、細かな水滴が窓際まで飛んでくる。


 確か1日、いやここ一週間はずっと晴れ予想だったのに、ありがたい雨。多分局所的な雨だろうけど、これで庭の植物も生き返るし、涼しくもなる。見ているうちにも大きくなっていく水たまりから考えても、川の水の減り方も少しましになるだろう。

 
 そんな事を考えていると、やがて西の空からは日差しが差し始めた。けれど、まだ雨は降っている。お天気雨だ。

 
 これって、光は十分な訳で、そうすると雨を撮るには絶好の機会?と思えたものだから、先日購入したばかりのP5000を抱えて窓際に立って適当に撮してみる。シャッタースピード1/1000から1/250まで替えながら撮って、それからオートでも撮ってみる。ばしばしと撮って、空の雲も撮って、そうしている内にやがて雨は穏やかになり、霧雨のようになって消えた。

 相前後して、車が走り始め、アブラゼミが鳴き始め、スズメが飛んで、隣家のサルスベリの間をクマバチが舞い始めた。雨音だけを聞いていた雨の間は、それほど静かだったんだな、と思う。



 太陽を吸収した瓦や道路は一気に冷やされて、吹き始めた風はさわやか。


 雨ってば、素晴らしい!んだけど、ちょうど良い感じに地面が柔らかくなったおかげで、こりゃ夕方は草抜きだな。とほほ・・・。