hyla’s blog

はてなふっかーつ!

ブンブク萌え〜


 先日近くの海岸でゴミ拾いをした。仕事である。


 で、ただゴミ拾いをして帰るというのは、やはり生物系としては許せない。ということで、ペットボトルやビニルを拾いつつせっせと生物系漂着物の採集にも勤しんでみた。


 そういう中で今回特に注目すべきは、奇妙な心臓のような形の殻である。真っ白でもろくて形がどうにも独特。この怪しげなるものは、実はブンブクチャガマの仲間である。

  ブンブクチャガマ | 市場魚貝類図鑑


 というと、よりいっそう訳がわからなくなる人のためにもう少し説明すると、ブンブクチャガマというのは、ウニの仲間(棘皮動物)で、海底に生息している。このブンブクチャガマという名前は、冗談やしゃれでなくて、本当に標準和名で、明治の頃にこうした生き物を採集していた人が、あの昔話の分福茶釜(狸が化けた茶釜)とよく似ていると言うことで、この名称をつけたのだそうだ。で、同じグループの生き物は同じような名前がつくわけで、その後ブンブクチャガマ以外にも、オカメブンブクとか、セイタカブンブクとかヒラタブンブクなどブンブクの仲間がたくさんいる。
 ちなみに、とあるとっても真面目で偉いブンブクについて研究していた学者が新種のブンブクを発見した時には、それがオオブンブクよりも大きくて立派だったということから、ウルトラブンブクという名前をつけていたりしている。まあなかなかにユニークな名前を持つ生き物達なのだ。


 で、このブンブクは瀬戸内海の浜にもしばしば打ち上がっている。で、同業のA氏から「最近ウニに凝っとんよ。ブンブクとか落ちとったら拾といて。」と頼まれていたので、今回拾ってみた。私はさすがにブンブクの識別はできない。だから、そのまま箱に入れて送っておいたところ、今日お手紙が届いた。

 それによると、私の送ったものは「ブンブクチャガマ」と「オカメブンブク」なのだそうだ。で、東讃の浜では「オカメブンブク」がそのうちの9割を占めるらしい。



 ふ〜む。では、それ以外にはどうなんだろ?うちの近くの浜辺で拾えるブンブクは何種類だろう。更にこのブンブクって、よく考えてみると、いつ漂着が多いのだろう。例えば、毎月、いやブンブクはもろいから週に1回とか決めて浜辺を歩いて、ブンブクと、ついでにウニ類でタコノマクラとかハスノハカシパンとか、そういうものを拾い集めたら、数や、大きさに季節変化はあるのだろうか?だいたい何種類くらいとれるのだろう?それにブンブクって、生活史はどうなってるの?やはり、ウニと同じく、幼生とかはプルテウスになるんだろうか。マルクと一緒に浜辺をずうっと歩きながら拾って、で、自由がきくのは日曜日?いや、頑張って早起きして週一と決めて拾うのがよい?



 と、気がつけば妄想爆発。





 私、ブンブク萌え〜であります。




 





 暇があればしたいなあ〜。いや、どんなに時間が無くても何をしなくても、こういう事をこそすることが元気になる秘訣かも・・・・。