hyla’s blog

はてなふっかーつ!

小豆島探訪記(その1)

これがシロマダラ



 6月10・11日の土日は、小豆島に来ている。

 実のところ、先週も週末は2日間とも出張であった。つまり、休みが、欲しい・・・・です。はい。
 でも、行くと言うてしまったからには、行かずばなるまい。ない気力と体力を振り絞って出かけたのである。

 

 待ち合わせは、小豆島行きのフェリー乗り場である。当日、小豆島へ渡るのは3人。小豆島在住者が3人向こうで合流。更に、2日目から合流する人2人の計の8人である。今回の目的は、寒霞渓の植物についてお勉強することと灯火採集。なので、そういう格好である。全員、小汚い山用のウェアで、背中にはバッグ。気合いが入ってますなあ。そして、妙ちきりんな亀の飾りの乗っかった船に目を疑いならがら揺られて池田港へ向かったのだった。
 
 船はこんな感じ。
 
 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B0%8F%E8%B1%86%E5%B3%B6%E5%9B%BD%E9%9A%9B%E3%83%95%E3%82%A7%E3%83%AA%E3%83%BC

 

 池田港では、小豆島在住者が、車で待っていた。そこで相談。さあ、それからどうするか?
 
 
 すると
 「天使の散歩道っていう割といい感じのところがあるんで、まずはそこにでも行きますか?」とのこと。
 
 
 は?何ですか?そのシュールな名前は!小豆島に天使?!



 ってな感じなのだが、なかなか良いところであった。

 こんなとこです。
 
 http://www.shodoshima.or.jp/asobo/shodoshima.shima/yoshima.htm


 要は、長く海に突き出た海岸なのだけど、花崗岩の岩が波で浸食されて穴や洞窟ができていたり、その上には瀬戸内海独特のウバメガシがびっしりと生えていたりして、なかなかキレイである。

 

 そして、何と言っても当日集まっているのは、基本的に同業者であるからして、こういうところに放たれると、もう好き放題である。

 「お!これは、イソギンチャク。」とつつく。
 「ナマコ見つけた」と見せびらかす。
(そして、ええなあ、ええもん、みつけたなあ〜!という羨望の眼差しを浴びてうれしがる)
 「あ、アメフラシおったあ!ほら、アメフラシアメフラシ!」と、喜ぶ。(←ガキンチョかい!) 
 (そして、「さすがだ、やるな。アメフラシ素手で触るとは!」という驚愕賞賛の眼差しを受けてうれしがる。) 念の為に言っとくと、アメフラシは、30㎝弱の、海の巨大ナメクジみたいなもんです。


 
 確か、始めにここに来るときには、
 「ちょっとだけ寄って次に行く・・・。」
なんて言っていたのだが、もはや完全に楽しんでいる。これを引きはがして次の場所に移動させるのは、大変だよ!そう、こうなると、完全に満足するまでやらせるしかないのである。


  石が落ちていれば、ひっくり返す。そして、
 「お?これは扁形動物やな。ヒラムシ?」
 「ああほんま、プラナリアの海版ですね。」
「見てみ。こいつの眼点はプラナリアとはちょっと違う位置やで。」
と、ルーペで覗き
 「ほんま、ちょっと寄り眼ですね。」
 

  海岸に打ち上げられたゴミをあさり、アマモを見つけていじり出す。
 「これは、アマモやけん、かいそうゆうても海草のほうやで。ほなけん、こうして根元の方には、ほれ、花があるんや。」と、植物を分解する。
 「ほんまですねえ。これって、雰囲気的にはイネ科ですか。」と、言いつつ皆で、マクロを駆使して写真をとり、食べる。
 

 「あ、あそこには、ハマエンドウが生えとる。」
 「種ついてない?」
 「ありますね。ちょい、待ってくださいよ。ここ滑るんで・・・。」
 と、いきなり3mほどの岸壁をよじ登り(普通登る?)ハマエンドウの種を採取し、
 「これ、おいしんですよ。」
 といきなり食べる。
 (ちょっと堅めに塩ゆでした豆みたいで、ほんとにおいしいです。)
 

 

 ああ、たまらん!こーゆーのは、やっぱええですね。


 

 そして、国民宿舎にチェックインした後は、またぞろ背後の山に向かってぞろぞろと出かけてゆき、灯火採集用に白幕を張り発電機をセット。食事をすませると、早速夜の成果や如何に?とわくわくしながらお出かけである。

 

 「お、あれやな。来てますかね。」
 「まあまあ、来てますね。(とても残念そうに)でも蛾が多い感じですね。甲虫はあんまりおらん。」(彼は甲虫狙い)
 
 そして、しゃべりながら延々と幕を眺めては、新しいものを探す。
 


 と、その時あるものが、その場を訪れた!
 「あれ、うわっ。これ蛇や。蛇が来とる。」
 そう、ごく細くて小さな30㎝ほどの白黒の横縞模様の蛇がそこにいたのだ。
 「これ、何蛇なんかいな。」
 「それって、シロマダラやないですか。細いし、きっとシロマダラですよ。」
 「そうやな、何か普通の蛇とは感じが違うな。捕まえる?」
 「あんまり見たことないし、捕まえましょう。何かありますか?」
 「ビニール袋があるで。これで、ええやろ。」
 

 ええ、逃がしてなるものですか。ここであったが百年目。(←ちょっと違う) 
 慎重(傷つけないように)かつ、気合いを込めて(絶対逃がしたくないもの)ついにはビニール袋に追い込むことに成功!


  わーい、やった、やった!大物げっと(^_^)v。

  

 

 そして、その後もだらだらと虫採りを続け、ようやく11時前にお開きになったのであります。 


ああ、疲れた・・・・orz。


 

 ということで、お休みなさい。



 この続きは明日また・・・。