怪しいイモムシ
2,3日前、犬の散歩をしていて、花を作っている田んぼの脇にこんな奴がいるのにきづいた。どうにも派手!なかなかにユニークな、人をあっと驚かせるような奴だ。おまけについている植物もなかなかに風変わりで、ひねった格好をしている。その妙な姿ですぐに「ウマノスズクサ」だとわかった。
となると、こやつは何者ぞ?
驚くとオレンジの突起を出す辺り、どう見てもチョウの幼虫なのだけど、「幼虫図鑑」なぞ持ってはない。で、チョウの幼虫の飼育が趣味という事務の方に聞いてみた。
「ウマノスズクサに黒と赤の派手な突起のある幼虫がついてたんやけど、何でしょう?」
「ウマノスズクサ?ほな、間違いなくそれはジャコウアゲハや!」
「ジャコウアゲハって、麝香の匂いがするとか言うぶんですか?」
「そうよ、蛹もこうとげとげして派手やで。飼うたら、2、300は卵産むんや。前に、ジャコウアゲハを増やそうと思って、ウマノスズクサを探しにいったんやけど、意外とないんな。河原とかには割とある言うで。」
「そっかあ。ジャコウアゲハかあ。10匹は確実におったから、終齢幼虫を一匹くらいとっとくんやった。ほしたら蛹になったのに。」
ということで、あっさりと正体は判明。
そういや、その周辺ではこれまでにもなんどか、ジャコウアゲハを見ていた。黒い大きなアゲハで、胴体に赤みがある印象的な南国ムード漂う蝶だ。
実に、面白い!