とんでもないもの
朝ぎりぎりで、大急ぎで出勤してみると、女子が一人待っていた。三越の紙袋を持っている。
もしや・・・。
と思ったら案の定、
「朝、家の前の道でこれが死んどったん。」
という。
とにかく急いでいたので、その場は礼を言って、ありがたく頂いた。
で、朝のばたばた仕事が終了し、ほっと一息ついたところで先ほどの紙袋を開いてみた。中には新聞紙でくるまれたものが入っている。結構重いし、大きい。
ハト?それとも、カラスとか?アオバヅクとかだったらうれしいよあ・・・。
とわくわくしながら新聞を開けた。更に丁寧にスーパーのビニール袋に包まれている、「それ!」を開いた。
があああああ〜ん。
「いやあーーーーーーー!こんなもん、いらんもん!」
はい、中に入っていたのは猫でした。白地にグレーの斑の入った子猫!死んだ子猫。
ええ、私は死体を集めてます。
勤務先で死んだ鳥は私のものです。でも、それは集めて分析するためです。ついでに博物館とかに送ってます。
それから、道路で死んだ野生動物、タヌキやハクビシンやイタチやテンも拾います。みんなで解剖して、野生のほ乳類について、交通事故の凄まじさについて学んでほしいからです。
でもでもでもっ!
犬や猫はいりません。ペットは持ってこないでえ〜!ペットはそのまま埋めてやってえ!
なんか、大きな誤解があるような・・・・。
あ、当然子猫はそのまま穴を掘って埋めまてやりました。