hyla’s blog

はてなふっかーつ!

何もしない一日


 一日ごろごろしていた。咳はでるし、頭は痛いし、熱いような寒いような・・・。

 ええ、たぶん風邪です。ホントはいろいろ予定を考えていたりはしたのだが、そこは全て中止。
山に行くのも、鳥を見に行くのも、掃除をするのも、買い物にいくのも、食事の作り置きをするのも、全てキャンセル。

 で、ひたすらごろごろと寝ながら、イヌと一緒にいたのだが、見ていると本当に最近ジョジョのワガママぶりが強烈である。

 まず、昼間から炬燵の中に潜り込んで、ごろごろしている。人間が入ると足にあたって蹴飛ばされて、それでも動かない。炬燵にあたって熱くなると、顔だけを出して寝ている。半日ほど寝ると、起きあがって今度は外に出たい、とおっしゃる。で、外でトイレをすませて、ついでに散歩をして、飽きると戸をかりかり言わせて「入れて」と催促する。

 で、炬燵の中に潜っていても、人間が物を食べる気配にだけは目ざとく、炬燵の中からいきなり、食べている人の側に顔だけ出す。で、もらってまた炬燵に潜る。



 あきれ果てるワガママ者なのだが、でも、こうして思う存分に甘えられるのは、そしてワガママぶりを発揮できるのは、それを許す人間がいて、それが許されると思っているからである。ジョジョは、きっとワガママを聞いてもらえることを知っていて、だからこそ甘えて来る。

 そして、考える。例えば。寒風吹きすさぶ中で、毛布の一枚もなく寝ているイヌや、蹴られ、殴られ、散歩はおろか餌も満足にはもらえないイヌ達。死んでいた方が幸せだったのではないか、と思うような日々を暮らす生き物たち。


 
 ワガママを言えるイヌは幸せである。


 
 うちのイヌのマルクの方は、今年の夏には15歳を迎える。いつかはマルクも死ぬのだけど、そしてそれは遠い先ではないのだけど、そしたらまたマルクの代わりを飼いたいと思う。
 本当はアイリッシュセッターとか、ピレネーとか、そういういわゆる血統書つきのイヌを飼いたいとも思う。けれど、きっとどこかのなんだかよく分からない、誰も引き取り手のつかないような雑種のイヌを引き取ってしまうことだろう。



 私にでも、幸せにできるものがある。

 イヌが信頼しきって体を寄せてくる時、私はそれを知る。
 
 
 


 だから私はイヌが好きである。