hyla’s blog

はてなふっかーつ!

探検に来たんじゃないって!

 
本日は快晴なり。で、犬を連れて山に行くことにした。
昼まではお茶に行き、1時から登る。山と行っても、いわゆる里山で、標高は約400m。普通に登れば往復2時間である。子供の頃から何度も登り、熟知している山である。


そう、普通に登れば・・・。


が、全く普通に登るどころではなかったのだ。山道にさしかかるなり、道は崩落、土砂で、道が消え、倒木が行く手をふさぐ。

そう、先日の台風で香川もひどい被害を被ったが、ここでもそうだったのだ。
が、慌てはしなかった。実は前日同僚が同じ山を山頂まで登っていのだ。同僚曰く

「入り口は、かなりひどい。ほなけん、赤いテープを目印にはっといたで。」
「時間、どのくらいかかりました?」
「そうやな、普段よりはやっぱりかかるけど、往復3時間もあればいけるやろう。」

で、赤いテープを探した。小さなテープを発見。2つ、3つと見つける。誘導され、新たにできた谷筋に入る。そこで、赤いテープは見えなくなった。ということは、この谷を登れ、ということ?

で、登り始めた。犬はすいすいのぼっていく。後を追いかけて登る。
 
 大きな花崗岩の岩盤が、そびえ立つ。間から流れ落ちる水。美しい渓谷美を醸し出す。
 渓谷美・・・?この山で?
 更には、岩盤を這い登り、浮き石に足を取られながら、沢を上がる。

 私はここへごく軽い山登りに来たんである。けっして、沢登りとか、ロッククライミングをしにきたのではない。だのになぜこんなことしてるわけ?

 が、ここまで来て引き返すのも悔しい!更に上流へと進んだ。そして約1時間。ようやくたどり着いた。そこは・・・。



 行き止まり。


だってえ、傾斜角50度はあろうかという、急な土砂の斜面。これを上がるのはさすがにムリ。
ということで、少し緩い谷の斜面へ這い上がった。今度は藪こぎである。

 サルトリイバラに引っかかれる。コシダの中につっこむ。掴んだ木の枝は折れる。
 四つんばいになって進む足元にはちらほらと、イノシシの糞!


わたしゃ獣かい!こりゃどう見ても獣道!

前を行く犬は軽々と楽しそうに上がる。時たま私が立ち止まると、
「なんしょーん?」と戻ってくる。が、時間は既に1時間半が経過していた。これから、さらに藪こぎをしながら獣道をいけば、確実に山頂はつくだろう。が、下りもさすがに1時間弱はかかる。

 ・・・。時間がない。そう夕方には、人との約束があったのだ。山に入られる時間は3時間ぎりぎり。ということで残念ではあるが、撤収!



 今度は下りである。山道というのは、下りのほうが結構しんどい。時には尻餅をつきながら、あるいはわざと、滑り降りていく。ひたすらに谷を下り、そしてようやく谷の出口に近づいた。赤いテープが目に入った。最後に見た、目印の赤いテープである。と、その時登りには気づかなかった別のテープを発見!これって、もしかして・・・。近づいて見ると、そこにはまさしく見覚えのある山道が・・・。


 これやん!これ登ってたら良かったわけ?




 ・・・・。
 うん、人生いろいろよ。 
 人生には回り道も必要よ。
 探検隊ごっこもおもしろかったじゃない?
 イヌも喜んでたし・・・。


が、一言いいたい。


「目印するんなら、解るようにせな意味ないやんか!ばかあ〜」