hyla’s blog

はてなふっかーつ!

整理


 先日採ってきたものを、ようやく整理した。相変わらず、フィールドでは取捨選択せずに採っているから、持って帰ってからが大変。毒瓶からすべて出してみると、ほとんどが5mm以下の小さなハネカクシなのに、これが時計皿の上にこんもりと盛り上がるのだ。それを、大ざっぱに種類分けして、ティッシュの上で形を整えていのは、かなりめんどくさい。「自動ハネカクシ伸ばし機」とか、誰か作ってくれないだろうか。
 ハネカクシ類は、腰のあたりでエビぞるので、それを一つ一つピンセットで伸ばしていくだけで、精いっぱい。触角や脚も伸ばせばいいのだろうけど、そこまでの気力はない。


 で、そういう段階を通り越して、ようやくざっと整えたらこんな感じになった。

 
 これは、ハマハネカクシ。まだ3種採れたけれど、もう随分個体数は少なくなって、特に小さな方は、ごくわずか。ハマハネカクシは暑い時期に活動するものだから、これもきっと11月の採集では、消えるだろう。

 
 それから、波打ち際のイソハネカクシは、一時に比べれば数は減ったけれど、まだ採れる。これは、この辺ではいつもよくとれる種類のイソハネカクシだ。去年の経験からだと、この辺の砂利の浜のイソハネは、11月でも結構採れる。ただし、波打ち際から潮間帯の上部に移動していくはず。11月に掘る時には、掘る場所を考えないとね。


 そして、かなり気温が下がったせいか、こんなのも採れた。これも5月くらいには結構みたけれど、その後見えなくなっていた。これは採り方が悪いのか、そもそも個体数が少ないのか、あまりたくさんは見ないハネカクシだ。


 それから、海藻類が混ざったところでは、こんなものが落ちてきた。こういうのは、考えてもほんとにどうにもならないものなんだから、採らなくても良いような気もする。けど、採り始めたものを途中でやめるわけにもいかない気がして、とりあえず採るだけ採っている。


 それに比べれば、こちらはまだウミセミゾ類だということはわかるし、少なくとも大きめの2種は、ウスアカウミセミハネカクシと只のウミセミハネカクシなんだろう。けれど、一番小さなものもウミセミゾ類だとおもうのに、これについてさっぱりわからない。これも、採り始めた当初は、採り方がわからずほとんど採れなかったのだけど、最近はある程度採れるようになったので、個体数がどうしようもなく少ないというものでもないと思う。
 ハネカクシの目録を見るとウミセミゾ類は3種で、上記の2種以外にホソウミセミハネカクシというのがいるらしい。とはいえ、それがどのようなものか全くわからないので、これがそうとは限らない。この小さなハネカクシは、何だろう?


 ということで後3か月、11月、12月、1月の採集をしたら、瀬戸内海の1年間のデータはそろう。が、この膨大なタトウの整理が怖い…。