hyla’s blog

はてなふっかーつ!

またまた海岸


 昼から、またこれまでとは違う海岸2カ所にでかけてみた。

 どちらも、海水浴場にもなっている海岸なのだけど、実はこれまで行ったことがなかった海岸だ。だって、そこより近くに海水浴ができる海岸はあるので、わざわざより遠くの海岸に行く必要などない。でも、ここまで何となくだらだらと市内の海岸をチェックしてしまったわけで、なら残る海岸も全て制覇したくなるではないか。



 と言う事で、一カ所目。


 ずっと遠くまで砂浜の海岸が続いていて、海岸の植物達が目につく。特にハマゴウがかなりあって、夏には綺麗だろう。それから、ハマヒルガオハマボウフウハマナデシコにハマウドも見える。アメリネナシカズラやブタナもたくさん見られたのは残念だけど、昆虫もそれなりに期待できる?
 波打ち際にあまり海藻はないけれど、少し離れたところには打ち上げられたものが層状のゴミになっていたから、早速座り込んでゴミをひっくり返してみた。


 が、ゴミや海藻をひっくり返すと、海岸でよく見るハネカクシとヒメホソハマベゴミムシダマシのらしきものは見える。けれど、ヒョウタンゴミムシも見えないし、ヒョウタゴミムシダマシも見えない。ようやく黒いものが見えたので一気に毒瓶に放りこんだけど、特に海岸性ではないゴミムシ類だった。
 


 が、そうやって探していると、何だか大きな薄茶色の虫を見つけたのでとりあえず捕まえたのが、ゴミムシやゴミムシダマシと一緒に写っているこれ。

 
 よくよく見て見ると、これって甲虫?なんだか変だ。顔はと言うと、口先が妙に尖っているし触角も細い。それから、羽も薄いし、これってカメムシ類じゃないの?と言う事で、調べたところでは、これはどうやらモモブトトビイロサシガメと言うものらしい。甲虫ではないけれど、これも海岸性の昆虫ではあるようだ。それからこの海岸では、イソカニムシがたくさん見られた。だから、ここもそんなに悪い海岸ではないのかもしれない。
 他に、エンマムシ?と、ケシガムシを採った。


 

 それから、続けて少し離れた別の海岸に行った。こちらも海水浴場として地元では名の通った海岸なのだけど、行ってみてびっくり。こんなだった。

 

 
 細かな白い砂浜の広がる、それは綺麗な浜だけど、でも掃除しすぎ…。これじゃあ、虫の餌や隠れる場所が少ないし、これでは期待できないかも…?


 一応集められたゴミの中を覗いてみると、黒くて大きな虫がたくさんいて、これはゴミムシダマシだろう。

 それから鮮やかな色が目につく小さな虫がいたので、とっておいたらこれだった。これは、クロキオビジョウカイモドキかな?

 それから、ハネカクシを2,3種と、ヒメホソハマベゴミムシダマシを採った。




 で、この海岸をどう評価すればいいだろう。眺めは如何にも瀬戸内の白砂青松そのものだし、すぐそこに消波ブロックまでいあるので、波なんかほとんどない。だから確かに海水浴には良いし、ゴミ一つ無い美しさは散歩やデートにもよさげで、実際カップルが歩いていた。それから、浜辺には3cmほどの穴がたくさんあって、多分スナガニがいるのだろうし、海藻類もまずまず見られた。
 


 でも、昆虫類は本当ならもっといても良いんじゃないかな?ここまで見てきた他の浜辺の雰囲気から推測しても、ヒョウタンゴミムシだとか、ハネカクシだってもっと種類がいても良いような気がする。
 多分、ここがこれほど整備されたのはここ10年くらいのことだろう。その工事の前、本来の浜辺だった時にここにどんな生き物がいたのか、多分調べた人もいないだろうから、決してわからない。 
 


 だから素人の私でも、ぼちぼち今の浜辺を歩いて今いるものを採っておけば、少なくとも今の海岸の生き物の記録を残すことはできるだろうと思ったりする。
 

 

 で、採り続けて、市内の海岸は後2.3カ所行けばほぼ制覇できるだろう。ただ、同定は誰がするのかな…?

 
 ま、まあ、そこは考えず、今は採るだけ採っておこう。