hyla’s blog

はてなふっかーつ!

今日はヨコバイ

 今日も、何とかFITの昆虫を回収してきた。にしても、木曜日ごとに回収しているのだけど、回収日に限って寒いのはなぜなんだろう。雨が降ったり、雪が降ったり。落下した昆虫を回収しようとしたら、液が凍っていて、氷を割りながらの回収なんてもあった。今日は、さすがに凍ってまではなかったけれど、やっぱり寒い。それでも、森の中を歩くのは楽しい。

 
 
 それから、月曜日から雨が少し続いたためだろう。山道の脇の水たまりにはアカガエルの卵があった。今年は、これが始めてだ。まだ桑実胚にもなっていなくて、昨日くらいに産んだものだろう。こういうのを見るととても嬉しい。

 

 で、何となく楽しくなりながら帰って来て、とりあえず回収したものの整理にかかった。こういうのは、とにかくさっさと処理しないと地獄を見るので、とりあえずその日のうちに仕分けなのだ。
 今回の回収品は、甲虫はほとんどなくて、とにかくカやハエのたぐいが多くて、それからハチの仲間の結構多かった。日曜日前後はぬくかったから、雨で一気に羽化したのだろう。寒さの中の、ごくわずかの温度変化で、昆虫の動きは変わるんだな〜、と感心する。

 で、そうやって見ている中で、さっぱりわからない奴がいた。これである。


 体長5mm。もう何だか、これは生き物ですか?と言いたくなるような、見たことのない形だ。少し透明な白い体で、眼も完全に露出していない。けれど、足は六本だから、昆虫であることは間違いないだろう。でも、これは一体何?どういう生き物?


 じいっと見ながら、とりあえず頭の中の知っている生き物と照らしあわせをしてみる。とにかく同じものは見たことはない。ということは、サイズからしていも、これは何かの幼虫だろう。それは何?


 これに近い形は…。


 あ…!

 
 そだ、これって、バルタンだ。バルタン星人じゃない?ということは、これはセミなんかの仲間じゃない?





 と言う事で、日本幼虫図鑑を引っ張り出して眺めてみたなら、よく似たのがあった。ヨコバイだ。種までは特定は無理だけど、ヨコバイであることは間違いない。(と思う。間違っていたらご指摘くださいませ。)
 
 
 で、これは色がほとんど無いことかして、ふ化したてなんだろうか。この時期に採れたと言うことは、ヨコバイは秋に産卵して、春になるとふ化するのだろうか?そして、そもそも卵はどこにあったのだろう。何故にFITの中に落ち込んだのだろう?


 
 生き物を見て、調べて、それが何かわかる。そういう事はとても嬉しい。わくわくする。けれど、それと同時に、付随してどんどん疑問が芽生えてくる。如何に知らないかということを、感じさせられる。それでも、一つずつ小さな知識を積み重ねて行くことは、それなりに楽しいので、こういうことはやっぱりやめられない。




 でも、こういう知識って生きてく上で、全く役には立たないんだよね〜。