旧交を温めて欲望爆発
珍しい人にあった。大学の時の同じ研究室の先輩で、同じ職業に就いている人だ。
たまたま出張で、私の勤務先にきたものだから、
「よっ」
「あらっ」
ってなもんで、ご挨拶。彼の専門はニホンバラタナゴ(淡水魚)だけど、まあ、フィールド系生物は何でも大好きな人だから、話は盛り上がる盛り上がる。
部屋の入り口に私が少しずつ作り上げてきた骨格標本や、鳥の仮剥製のコレクションを見せ、
「えーでない。(←「とってもいいですね」の意(讃岐弁))」
と言ってもらい、鼻高々。
更に、水槽の淡水魚やエビを見て
「ええなあ〜。」
そう、今の勤務先の仕事用の部屋は、結構いい感じの部屋作りができていると、密かに自分では思ってる。そんな事は仕事として命じられている訳はないけど、いい感じの生き物や標本がある博物館的いい感じの部屋であることは重要な事だと思って、結構労力を投入しているだけに、それを共感してほめてもらえると、それはとても嬉しい。
そして、このところ何をしているのか、という話になり、何となく糞虫の話になった。
実は先日小豆島で拾ったシカの死体には、10匹ほどの糞虫がついていた。糞虫というのは、動物の糞を餌にするコガネムシ類のことだ。小さい物が多くて、かつよく似たものが多くて、素人には何が何だか図鑑を見てもさっぱりわからない。それに、図鑑も、糞虫だけの図鑑というわけではないから、背面から撮った写真1枚しか普通のってない。
けれど、糞虫の胸部の背板は複雑な形態をしていてそこが特徴なのだけど、黒一色のものが多いから、それを上から撮った写真で見てもさっぱり微細な構造はわからない。センチコガネでも様々な色の変異があるけど、全部載っているわけない。
そういう事を話してると、
「そうそう、そうなんよ!」
で、盛り上がる!
「やっぱり横から見た写真や、雌の写真やも載ったんがあったらもう少しわかるのにねえ。」と言うと、耳よりな情報を教えてくれた。
「そういや「6本脚」いう虫専門の会社があるんやけど、そこから糞虫だけの図鑑が出てるで。初版は全部売れてしもとるけど8月に重版がでるらしい。ついなあ、予約してしもたんや。でも18.000円やけど、あれはよさそげなで。」
「えー、ほんまですか。それは、欲しいかも。やっぱり、糞虫って何か惹かれますよね。専門でなくても、つい集めたくなるというか、やっぱり私たちの世代って、ファーブル昆虫記の刷り込みって大きいしねえ。」
と言うことで、帰宅して早速「糞虫」で検索してみると確かにあった。
これ。
http://kawamo.co.jp/roppon-ashi/sub290.htm
「日本産コガネムシ上科図説 第1巻」18.000円。まあ、大人なら買えるが、決して安くはない。けど、「重版は最後」かも、とか、「8月まで予約受付」とか・・・・。迷う。糞虫を専門にしようというのではないが、でも欲しいっちゃ欲しいよね。あったら嬉しい・・・。
そして、そこの他の本を見てみると、ああ、欲しい物がてんこもり。
この本。
http://kawamo.co.jp/roppon-ashi/sub045.htm
「バッタ・コオロギ・キリギリス大図鑑」いい図鑑のようだねえ。欲しい・・・。でも、45000円。でもこれも、絶対出版時に買わないと、売り切れるだろう。どうしても欲しくて中古で買うと、倍とかするんだよね。45000円・・・・。
ええと、実はこのところ、すごくこれも欲しいんです。
http://nikon.topica.ne.jp/bi_j/fabre/index.htm
ね、いいでしょ。その場で、実体顕微鏡の写真が撮れるの・・。欲しい。
ああねえ、6月はそういやボーナスの季節でしたっけね。買おうと思えばすべて買えなくはないところが、ひっじょーに煩悩を誘発。
どれも、なくても生活はできるけど、でも欲しい・・。
どれも、専門でもないし、絶対必需品という訳ではない、けど、でも欲しい・・・。
困ったなあ・・・。どうしよう。
でも欲しい・・・・・・・。