不幸の神様の御降臨
忙しい時に限ってトラブルが起きるものである。
疲れてたりすると、失敗をするものである。
このところ、忙しくて疲れきっていた私の元にも、本日、不幸の神様が舞い降りた。
早朝、6時45分。私は既に勤務先にいた。本日は高知県へ出張なのだが、7時までにJRで高知に向かう同行者の荷物を積み込まねばならない。私は更にその後10時まで通常業務を行い、それから高知へ向かって高速を走るのである。
そして、荷物も無事積み込んだ。JR組は出発した。さあ、私も車を移動させよう、とした時である。それが起こった。
エンジンをかける。
プスッ。ルルッ・・・。
ん?
再びかける。
プッ・・・。(沈黙・・・・・・・・。)
え?
え?
えええええええええええーーーーーー!
一気に吹き出る汗。早打つ鼓動。
な、何? これ、何いいいい・・・?
故障?
つーか、どうもバッテリー?で、で、で、あたしはこれからいっぺん家に帰ってゴミ出しとマルクの散歩、それにお泊まりの荷物を積んで再び来る予定なんだよね。というか、それ以前にこれで、どうやって荷物を積んで高知に行くんじゃい!
え・・えと・・・・。
まずは、考えよう。何とかするのだ。必死に考える。
まず当然だが、さすがに早すぎる時間だから、まだ誰もいない。この状況では助けも呼べない。人が来るのはおよそ7時20分頃。それまでどうするか?じっと待つか?その間に家の荷物だけでもとって来れないか・・・・?
そだ!自転車があるじゃん!共用の自転車が我が職場にはある。鍵は事務室だけど、ひょっとして一台でいいから鍵のかかっていないのがあれば、それで家までは往復できる。
大急ぎで自転車置き場へ行くと、何と一台、施錠されていない自転車を発見!これはついてる。(←いやそもそもが全然ついてないけど。)これだあ。
ブレーキがもの凄い音でキイキイ鳴るけど、サドルが高くて脚が届かないけど、今はそんなことを言っている場合ではない。ダッシュで家まで帰り、犬を散歩させながらゴミを出し、再びお泊まり荷物を持ってふらふらと舞い戻る。そして、既に出勤していた同僚を捕まえて、「お願い、助けて!」と泣きを入れる。快く助けてくれた彼はケーブルも持っていた。そして、ケーブルをつないで一発、二発。
やったあーーーーーー!かかったあああああああ!
「ありがとう、ありがとう、るるるーるーるるーるー♪」
いや違う、「ありがとう浜村純」ではない。
いやけど、ありがとう。ホントにありがとう。
感謝と感激を雨あられのように降り注ぎ、駐車場に車を移動させ、そして、勤務の始まるぎりぎりまでエンジンをかけておいて、そして、ようやった通常勤務が始まったのだ。
さてさて、ここまでお読みの皆様、これって朝から不幸でしょ!不幸以外の何者でもない、という感じですね。
ホントのホントの不幸は別なところにも待ちかまえていたのですけどね。
まあ、こんな事、二度とゴメンです!
バッテリーは、絶対超強力にするぞ。
そして、ああ、祓いたまえ、清めたまえ〜。
不幸の神よ、魑魅魍魎よ、退散!
ということで、もう2度と経験したくない体験でございました。
皆様。バッテリーにはご注意下さいましね。
※つか、そんなバカなことをやるのって、あたしだけ?