hyla’s blog

はてなふっかーつ!

こんなものが

ナミテントウの卵塊



 今週の頭は忙しかった。けれど、一段落ついて、ちょっと人間らしい気持ちに戻った。おまけに今朝は割と早めに起きたものだから、ゆっくりイヌと散歩に行き、ゆっくり庭を見て回った。

 春の花の盛りはいつの間にか過ぎていて、伸び出した緑の方がきれいになってきている。新芽はどれも柔らかく、それを求めてどこからともなくたくさんの虫が集まってきていた。

 裏庭には五月梅が1本ある。5月に白い清楚な花を咲かせるその木は、今緑の葉の間につぼみが覗いている。けれど、緑の葉はよく見ると縮れてマ丸くなってしまっている。大量のアブラムシが着いているのだ。アブラムシは春には単為生殖で増えるから、その増殖速度は半端ではない。大小様々なアブラムシに樹液を吸い取られ、本来伸びやかに葉を広げているはずなのに、どれもこれもいじけている。

 けれど良くしたもので、大量のアブラムシがいれば、それを食べる昆虫も集まってきている。テントウムシである。よく見るとそこにもここにも、黒地に赤い星のナミテントウが動いている。更にナミテントウ達は、何やら2匹が固まっている。大きめの1匹の上にやや小振りな個体が乗っかり・・・・。そう、交尾の真っ最中なのだ。ならば卵もあるだろうか?と思って探してみると、葉の裏に黄色い卵塊が着いていた。じきにこれが孵って、幼虫がアブラムシを食べてくれるにちがいない。


 蠢く虫たちをみていると、何となくほわっと幸せな気持ちになる。浅い緑に覆われ、生き物のあふれかえるこの季節の美しさはどうだろう。こうしたものを見られるだけで、生きてて良かった、と思えてしまう私はやっぱり変な奴なんでしょうな・・・・。