大きなものから小さなものまで
やっと、FITの虫を処理できた。
実体顕微鏡が使えなかった間、しょうがないので、ビニール袋に入れて冷蔵庫に保管しておいたものを、水を入れたシャーレにとりだして、ゴミの中から虫だけを拾ってみる。とにかくハエとカが多くて、それから今回はやたら蜂類が多い。アリガタバチのような小さな寄生蜂が一気に増えて、蜂類を拾ったサンプル缶は真っ黒になった。(でも、何となく拾っているけれど、これをどうすればいいんだろう…。)
で、そういうものの中から拾った甲虫類はというと、こんな感じになった。
もう、びっくりですよ。右のこの大きなハネカクシは何?ハネカクシというとmmの単位。大きくても1cm少々と思っていたら、これは2cmはありそう。これほど大きいなら、ひょっとして同定できる可能性があるかも…。と思って図鑑を開いたら、アカバハネカクシに違いないと思われた。
(ノ゚ο゚)ノ オオオオォォォォォォ-
すごいよ、すごい。ハネカクシなのに、名前のわかるのがいた。
と言いつつ間違えてたら、また悲しいけれど、でも多分きっとアカバハネカクシに間違いない。大きさもそうだし、赤い羽の中央に見える黒い三角の部分の入り方が図鑑と一緒。
それから他のは、茶色のコガネムシの一種と、ケシキスイの仲間に、キバネホソコメツキ。それから左上の黒くて丸いのはエンマムシの一種で、後細いのはとりあえずはよくわからない。(素人が適当に言っているので、あまり信用しないでください。)
でも、こんな風にみんな大きいわけではなくて、やっぱりこんなサイズのものもいる。
ハネカクシの一種と、多分右はチビシデムシの仲間かな?(素人判断ですからね)
そして、こういうものもいる。2mm…。 ハネカクシ類…、ひょっとしたらアリヅカムシかも…。一種類ではないような気もするし、わからん。
そして、ここに至り泣く。
(p_q*)シクシク
えと、背景の太い線は1mmですから。ということは、これは1mm以下。小さな方に至っては0.4mm!
1mm無いって、そりゃミクロンのサイズじゃないですか。最大倍率でもこの大きさが限界なんだけど、これ、甲虫?(小さいのはカメムシ的にも見えるけど。)ったく、単細胞生物のゾウリムシでも、0.1mmはあるってえの。
そして、これほど小さなものは、ピンセットでは扱えない。持てない。展足も無理。
考えて、ゾウリムシ用のピペットでもって吸い取って、小さく切ったキムワイプの上に出して、そっとそのまま乾かした。そうでもしないと、脱脂綿だと埋まってしまいそうだ。
採れたものは、すべて回収するという方針なのだけど…
これって、標本にするべきなのだろうか。
その価値はあるのだろうか…。
そもそもこんなものを研究されている方は、果たして存在しているの?
ああ、見なかったことにして、そのまま吹き飛ばしてしまいたい…orz。